chaoはゆめみがち

このブログでは、リアルの友人関係ではなかなか言えない部分を表に出すことを目的としたいと思っています。 普段思っていることや感じたこと、ただの日常生活のことなど、雑記です。 意見を頂けるのはうれしいです。 が、あくまで個人の感想を書き記すものですので、合理的・理性的な対応を求めます。 ではお手柔らかに、よろしくお願いします。

【レビュー】羊と鋼の森【感想】

 少し前に羊と鋼の森を見てきました。

 まだ公開中ですが、ネタバレもあります。すみません。

 冒頭は少しぼーっとしていて、曖昧です。

 

 個人的には面白い映画だった。楽器の経験がある人や、音楽(特にクラシック)が好きな人には面白いと思う。話の展開としては起伏が少なく、150分間では少し退屈するように思う。

 山崎賢人演じる外村直樹のキャラクターがよかった。人と接すると少し引っ込んでいて、気が利くわけではなく妙に失言や失礼が多い。もちろん最後には立派に成長するのだが、最近の若い人からすれば外村の考え方や行動を自然に自分と重ねてみることができると思う。 

 ピアノを弾くシーンがたびたび登場するが、城田優が弾けるのは知っているものの、上白石姉妹は本当に弾けるのだろうか。私はピアノのことはわからないが、かなり難しい曲を弾いているように思った。本当ならばすごい。

 上白石姉妹の演じる佐倉姉妹に関しては、キャラクター紹介並びに身長差が逆だったため、どちらが姉かはっきりわかるのに時間がかかった。きちんと事前に情報を得ていればすんなりと見ることができたかもしれない。

 ストーリー後半に向かって、外村と佐倉姉妹との間に恋愛要素が入ってくるかとヒヤヒヤした。盛り上がりの一つになるのか、オリジナルの愚行を押し出す作品は少なくないなか、安易にそれをしなかったのは賢明であった。むしろ姉妹の仲が接近して百合っぽい感じになっていた。尊い

 

 気になる点としては、3つ。なぜ、調律師を目指し、なれたのか。

 調律師に対しての明確な熱意や、憧れ・夢が描かれていない、それでも外村は進路として、仕事として調律師を選んだ。家族はその進路に対して、楽器店の人達も新入社員が入ってくることに納得した。調律師なんて狭き門であろう。劇中でも、秋野匡史のように楽器経験者が夢破れて就くこともある仕事だとすれば、それだけの才能が外村にあるということなのかもしれないが、それだけでどうにかなるとは思えない。だからこそ自分の才能やセンスの無さに外村が苦しんでいくのにつながっているとすれば、必要ではあるが……。

 2つめは、題名。タイトルの意味よく分からない。インパクトはあるが、単純に森をさ迷い何かを見つけるにしては、羊要素が薄い。

3つ目は、水中でもがくシーン。必死さよりも、唐突すぎてギャグっぽくなってる。予算消化のためか?笑

 

 総合としては、万人受けはしないだろうけど良作でした。