正しいライブの楽しみ方(後編)
では、後編。
どのようにライブを楽しめばいのか、ということに触れていきたいと思います
(できれば前編からお読みください)。
まずこの2つが大前提であり、なおかつ一番核心になる部分である。
・アーティスト(+主催・運営側の人間)がどう考えているか。
・自分は客であるという意識。
一つ目について、ライブとはアーティストが自分の世界や人間性を表現する場である。その方法が音楽という盛り上がる手段であるにすぎない。あなたはそうしたアーティストに感銘を受け、そのアーティストが好きになったのだと思う。どこが好き、どれぐらい好きかという範囲や程度の問題はあるとしても、あなたにはライブを見に来ているぐらいの熱量がある。ならば、アーティストの活動・思想を何よりも一番に尊重しなければならない。反対に、アーティスト側・主催者側がモッシュなどを望むならば、むしろそれには応えないといけない。
二つ目について。客はお金を払って見に来ている。お金を払う以上、相応のサービスは受け取れる。楽しみ方として、ある程度の自由は保障されているだろう。さらに音源やグッズなどにお金を払っていれば、それはアーティストの活動、生活を支えていることにもなるので、より自由度が認められるようにも思う。だからといって、講演の妨げだと捉えられうるような行動をしてはならない。平たく言うと、好き勝手にふるまってはならない。なぜならば、それはアーティストの世界観・演出を破壊し、なおかつ他の客が自由に楽しむ権利を奪っている可能性があるからである。主役はお前じゃない、アーティストだ。
では具体的に。
ダイブ・クラウドサーフ
リフト(肩車)
怪我あり。死亡事故もあり。大変危険。周りに迷惑。有志で体育館などを借りてライブ映像や音楽をかける運動会でもしてなさい。論外。
オタ芸
ツーステ
ぶつかっての怪我。周りの視界を過度に遮る。不必要に場所をとる。以上よりライブに特別必要がない。クラブやカラオケなどでやればよい。
コール・声援
演奏・演出の妨げにならないレベルでならOK。アーティストが歌う部分にはかぶせない。そんなに歌いたきゃカラオケにでも行きなさい。
MC中のヤジ
面白くなることのほうが少ないしヘイトを集めやすい。アーティストが話すほうが盛りあがるし、しないほうが無難。レスポンスは早く!リアクションはわかりやすく!
棒立ち・ガン見
まだまし。ただし体を揺らしたり、表情には気を付ける。笑顔、尊敬、うっとりなど。
ヘドバン
長い髪の場合は気を付ける。視界をさえぎらないように。周りに当たらないように。振りたいだけならカラオ(以下ry
手をあげる(拳・咲くなど)
サイリウムを振る
フリコピ
邪魔にならないように。周りには常に気を配る。みんなで一緒に応援する。
クラップ
曲にもよるけど、思いっきりやろう!音が小さいと残念な印象を与える。
シンガロング・投げ込み
一番の頑張りどころ!アーティストが求めているのが分かりやすいし、存分にやろう。
どうだろう。ほかにもあるかもしれない。「そんなの自由じゃん」「勝手に決めんな」という人もいるだろう。
でも、あなたが好きな最高のアーティストのファンは、自分勝手で最悪な人たちの集まりにしてしまっていいのか。そんなファンばかりで、アーティスト側はうれしく思うのだろうか。また次のライブを開こうと思うのだろうか。
あなたが愛するアーティストが最高なら、そのファンも誰が見ても最高のファン。私はそんなファンでありたいし、そんな集団で行くライブが最高だと思う。客として、人として謙虚であれ。